【AI生成】企業のAI生成広告に対する、ユーザのマイナスな反応まとめ

AI広告
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近年、AI生成画像の技術の発展と、敷居が低くなった事から、企業から個人までAI生成画像を活用するようになっています。
また、AI生成画像をWeb広告に使用する企業もまだ少ないですが、いくつか見受けられます。

そのWeb広告に対して、ネット上のユーザーの反応や、筆者個人が思う事をまとめてみました。

目次(Tapでジャンプ)

企業のAI生成広告に思う事やユーザの反応

AI生成画像を使用しているWeb広告(主にX)に対するコメントなどから、どんなイメージがあるかをまとめてみました。

①何故、企業なのにAI生成を使用しているのか

資金力のある企業が、何故AI生成を使用しているのか?「新たなテクノロジーは活用していくべき」「話題作りの為」とはいえ、ユーザーはAI生成だと分かる人がほとんどです。細かな違和感やAI特有の癖で誰しもがAI生成で作った画像ということが分かります。

AI生成を使う事で企業はコストを削減できる反面、ユーザー目線では「経営状況が悪い状況にあるのではないか」「リスクを背負いたくない、不誠実な企業なのではないか」、等のマイナスイメージが働く可能性があります。

※以下、Xユーザーの意見一部抜粋

学習データの無断利用等の問題もあるのに、企業が安易にAI生成を使うのはリテラシーを疑う

AI生成広告はチープな企業という印象がつく

②実在しないモデルを使った広告は不信感がある

一般的にモデル起用というのは、企業の顔を背負う/背負ってもらう行為であり、互いのリスクや信頼関係の上で成り立っている物です。また、消費者も「この人が言っているなら大丈夫」等と、モデルへの信頼性から判断するケースもあります。

その際に、AI生成の人物の写真であれば、何も背負うものがない実在しない人物に、どう信頼性を感じれば良いのか分からず、結果的に企業に不信感を抱くキッカケになる可能性もあります。

※以下、Xユーザーの意見を一部抜粋

AIって分かるものは商品自体も信用出来なくなる

美容系などは特に実在する人物を使わないと、5割減くらいに信頼性が落ちる

③単純に"AI感"が気持ち悪く不快である

どこかしら不自然、破綻している、フェイク、虚偽という印象があり不快。
AIで作られた画像、という事ばかりに目が行き、広告の内容が頭に入らない...という場合も。

※以下、Xユーザーの意見一部抜粋

AI広告流れてくるたびブロックしてる

単純にAI生成で作られる量産の画風が気持ち悪く感じる。

"不気味の谷"現象

AI生成広告に対するマイナスな風潮

生成AIキャンセルカルチャー

AI生成広告には必ず「これ、AI生成使ってますよね?」というコメントが付いているのが見受けられます。

AI生成に嫌悪感を示す人は少なくありません。その為、AI生成広告を使用するとそういったコメントが付けられる・それを発端に、炎上のリスクや、肝心の広告の内容に注目されづらくなる可能性があります。

AI生成はエンタメ的に楽しむ事は受け入れられる

AI生成で作られた広告の中でも、AIである事を前提にした広告は、受け入れられる傾向にあると思いました。

「オタ恋」「URBAN HUCKS」「近畿大学」等、あくまで"AI"ということを前提に活かした広告を作成することで、AI生成自体が話題化してる今、注目を受けたり、クリエイティビティがあると評価されているポジティブなケースもあります。

URBAN HACKS 電車広告(引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/)

URBAN HACKS

広告に使用している二人のAI生成人物画像と、それを出力する為のプロンプト(AIへの指示)が記述されており、目を引く広告となっています。

エンジニアだとちょっと目を引く

左下を見るまでAI生成とは気づかなかった

【運営会社のコメント】「URBAN HACKS」という前例のない取り組みを行う中で、同じくこれまで前例のない新たな技術や考え方にも積極的に触れていこうと、画像生成AIを使った採用広告に挑戦しました。単なるAI画像の活用だけではなく、AI生成のプロセスそのものを広告にすることで、“分かる人には分かる”クリエイティブにこだわっています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2306/23/news063.html
オタ恋 SNS広告(引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/)

オタ恋

小太りの「オタク」風な男性と女性の2ショットAI生成画像が用いられており、絵面としてとてもインパクトが高い&アプリの趣旨をよく表している広告だと話題になっています。

色々とツッコみたくなる

つい見てしまう

【運営会社のコメント】マッチングアプリは規制業種のため、出演してもらえるモデルの方がそもそも少ない。『マッチングアプリ=怪しい』とのイメージもあるので」と理由を話す。「出演いただけるモデルの方がいたとしても、ギャラが通常の5~10倍と高額になる。それならAIにしようと振り切った

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/05/news179.html
近畿大学(引用元:https://www.advertimes.com/)

近畿大学

近畿大学の学生200名の顔写真を学習させ、AIで生成した「近大生っぽい学生」の写真を使用した広告です。
近畿大学や近大生のイメージを上手く表現している広告として、評価を受けています。

抽象的なイメージを上手く形にしていて凄い

おもしろい

【制作ディレクターのコメント】

「ただ面白いだけじゃなく、すごい実績を知ってもらうことが大事だと思いました。議論を重ねる中で、調査会社が出した大学イメージ調査での『近大のイメージ』の上位結果と『企業が求める学生のイメージ』の上位結果が合致する、という事実を発見。これだ!ということで、『今社会に求められる人材とは近大のイメージそのものだ』をいうメッセージをテーマに。しかしキャッチコピーは近大らしいユーモアが伝わるよう、あえて『上品な大学』というランク外だった調査結果を採用。何の話?と思ってボディコピーを読んだら、実は近大すごかった!となる構造にしました」(電通 クリエイティブディレクター 佐藤朝子氏)

https://www.advertimes.com/20230131/article410343/

企業のAI生成広告のまとめ

現在では、AI生成に対する著作権侵害のリスクや、嫌悪感を示す人も少なく無い事から、安易に広告利用する事はかえってリスクになりえる可能性もあると感じました。
利用するとしてもAI生成と分かる表記を行うなど、ユーザーに誤解を与えない方法で広告作成する事でマイナスなイメージは避けられると思います。

一部画像出典元:Freepik
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この記事の著者情報

ぷいのアバター ぷい 編集長

PUIZU編集長のぷいです。猫が大好きです。猫に役立つ、喜ぶグッズの紹介や、私自身の趣味であるイラスト制作やPC・ガジェット、その他豆知識的な役立つ情報の発信を行っていきます。

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