【解説】AI学習防止ツールのノイズは無効化できる?違法行為?

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AI学習防止ツールの登場後、反対に敵対ノイズを除去するアンチAI学習防止ツールのような物が登場しています。
実際に、それらのツールを使用してノイズ除去することに問題はあるのでしょうか?

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AI学習防止ツールのノイズは無効化できるのか?

敵対的ノイズを画像から除去するツールも登場していますが、人間の目で見る上ではノイズが除去できても、完全にノイズを除去できる事は無く、ノイズ除去ツールの公式でも研究結果として「完全には機能するものではない」と発表されています。

AI学習防止ツールのノイズを無効化するのは違法?

違法です。
例え私的利用の範囲であっても、著作権者の権利を侵害する行為となり違法行為に該当します。
一般的に、著作権者の許諾なく透かしを除去するなどの「画像改変」する事は著作権侵害となり、実際にそれらを用いて利益を得ている等なれば法的問題に発展する可能性があります。1

コピーガードを解除して(または解除されていることを知りつつ)行う複製は、たとえ使用目的が「私的使用」であっても、権利者の経済的損失を多大なものとするおそれがあることから、違法とされています(刑罰はなし)。
また、コピーガードの解除ができる装置やプログラムを販売、貸与したり、販売・貸与目的で製造、輸入、所持した者、および客の要請に基づきコピーガードの解除作業を行った事業者は、社会正義に反する行為を行った者として、罰則の適用があります。

文化庁

私的利用ならOK?

たとえ、私的利用であっても、著作権者の許諾なく透かし文字やノイズを除去することは著作権侵害となり、違法とされています。

学習させる目的ならOK?

著作物を学習データに使うだけでは現状法的に問題はありませんが、こちらも透かし文字やノイズを除去して「改変」を行ってから学習させるとなると、著作権侵害に該当します。

イラストや写真などをそのままコピーすると、著作権の中の「複製権」を侵害する可能性があります。では、全く同じものを複製するのではなく、模倣・改変して別のものを作ればいいのかというと、今度は「翻案権」など別の著作権を侵害する可能性があります。また、著作権(財産権)とは別に著作者人格権の中の「同一性保持権」(著作者の意に反して改変されない権利)を侵害してしまう可能性もあります。したがって、変更を加える場合にも権利者に確認する必要があります。

https://www.artparadise.com/museum/q_a.html

AI学習防止ツールのノイズは無効化できる?違法行為?のまとめ

当記事がご参考になりましたら幸いです。

  1. https://www.artparadise.com/museum/q_a.html ↩︎
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この記事の著者情報

ぷいのアバター ぷい 編集長

PUIZU編集長のぷいです。幅広い情報発信を行っています。

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