ちゅーるの成分は危険?一部成分に健康リスクの可能性。徹底チェック

ちゅ~る 成分 危険?
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猫ちゃんが大好きな「ちゅ~る」。
とっても食い付きが良いことや、毎日食べさせるものだから、原材料は大丈夫?添加物が気になる...という飼い主さんも多いと思います。今回は、そんな「ちゅ~る」の原材料や添加物の安全性などを、徹底的にチェックしてみました。

目次(Tapでジャンプ)

ちゅーるの成分は危険なの?

ちゅーるは、基本的には安心安全なおやつ!

ちゅーるは健康被害などの報告も今まで特になく、適切な量を守れば安全なおやつと言えます。
ただし、総合栄養食ではなくあくまでもおやつですので、人間のおやつと同じで食べすぎると健康面でマイナスになります。

ちゅーるの成分には、一部健康リスクの可能性がある成分もある

ちゅ~るは基本的には安全ですが、飼い主目線では添加物の多さが気になるのも事実ではあります。
また、ちゅ~るの成分を一つ一つ調べたところ、下記の成分によるリスクが見受けられました。

  • 猫にとって必要のない&人間の副作用(肝臓への影響や筋肉痛)が報告されている着色料「紅麹色素」
  • 発がん性リスクが指摘されている「一部の加工でん粉」使用の可能性
  • 緑茶エキス内に含まれる微量のカフェインによる肝臓や代謝への悪影響の可能性
  • アレルギーや軟便などの可能性がある、増粘多糖類の使用

きちんと一日の摂取量を守り、あげすぎないようにする事が大切です。

添加物の少ない、「ピュアちゅ~る」バージョンも販売されています。

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ちゅーるの成分一覧(まぐろ味)

まぐろ味の成分は以下になります。

まぐろ、まぐろエキス、タンパク加水分解物、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘安定剤(加工でん粉、増粘多糖類)、ミネラル類(Na,P,Cl)、調味料(アミノ酸等)、ビタミンE、緑茶エキス、紅麹色素

添加物としてきになるものは、タンパク加水分解物、オリゴ糖、植物性油脂、増粘安定剤、ミネラル類、アミノ酸、紅麹色素、緑茶エキス等でしょうか。

ぷい

こうして羅列してみると、結構添加物や合成調味料が多いですよね

ちゅーるに入っている添加物の安全性を一つずつ見ていく

一つ一つ、猫にとって必要な物なのか?体に悪い物なのか?を紹介いたします。

①タンパク加水分解物

タンパク加水分解物は、純粋なタンパク質と遊離アミノ酸を含む食品です。

このタンパク加水分解物は、高品質なたんぱく質素材として、キャットフードでよく使用され、猫に対する安全性の問題などは特に指摘されておらず、中には保健的機能性の効果のある場合もあるといわれています。1

特に悪い影響はなし!キャットフードの嗜好性(食い付き)を強化し、中には体に良い影響がある物もあり、良い成分と言えます。

②オリゴ糖

オリゴ糖は、少数の糖分子が結合してできた短い糖鎖です。これらは消化されにくいため、直接のエネルギー源としては利用されませんが、猫にとって有益な影響を与えることがあります。2

  1. 腸内環境の改善: オリゴ糖はプレバイオティクスとして機能し、腸内の善玉菌の成長を促進します。これにより、腸内フローラのバランスが改善され、消化器系の健康がサポートされる可能性があります。
  2. 便通の改善: オリゴ糖は腸内で発酵される際に短鎖脂肪酸を生成し、これが便の柔らかさを保つ助けとなります。その結果、便秘の猫に対して良い影響をもたらすことがあります。
  3. 免疫力のサポート: 腸内の健康は全体的な免疫系の健康に密接に関連しています。プレバイオティクスとしてのオリゴ糖は、免疫力を強化するのに役立つことがあります。

特に悪い影響はなし!猫の腸内環境を整える良い成分と言えます。

③植物性油脂

植物性油脂は猫の食事に含まれることがありますが、猫に与える影響はその油脂の種類や量、そして猫の健康状態によって異なります。

猫は肉食動物であり、その代謝は動物性脂肪を主なエネルギー源として使用するように適応していますが、適量の植物性油脂を摂取することは彼らの食事に多少の利益をもたらすことがあります。

  1. エネルギー源としての役割: 植物性油脂は高カロリーなエネルギー源として機能し、特にエネルギー要求が高い猫や活動的な猫に利用されることがあります。
  2. 必須脂肪酸の供給: 一部の植物性油脂には、オメガ6脂肪酸など、猫の健康維持に重要な必須脂肪酸が含まれています。これらは皮膚や被毛の健康を支え、炎症を抑制する効果があります。
  3. 消化の問題: ただし、植物性油脂は猫の消化システムにとって自然なものではないため、過剰に摂取すると消化不良や軟便を引き起こすことがあります。
  4. 肥満のリスク: 高脂肪の食事は肥満を引き起こす可能性があり、肥満は糖尿病や関節病などの健康問題に繋がる可能性があります。

猫の健康維持に役立つ成分「オメガ6脂肪酸」が摂れる場合もあり、少量なら◎

④加工でん粉(増粘安定剤)

増粘安定剤は、その名の通り食品に粘り気を与える為のものです。
ちゅ~るには加工でん粉、増粘多糖類の2種類が使用されています。

加工でん粉は、一般的には猫にとって安全面で問題はないとされていますが、日本国内で加工でん粉として表記できる食品添加物は11種類あり、そのうちの「ヒドロキシプロピルデンブン」、「ヒドロキシプロピルリン酸架橋デンプン」は、製造工程で発がん性物質「プロピレンオキシド」を使用しており、その残留可能性が指摘されています。

実際の健康上のリスクに対する実験データでも、軽度の毒性が見られる事3や、原材料表記にはどの加工でん粉が使用されているかの表記の義務などが無い事から、「加工でん粉」と記載されている物は避けた方が良いでしょう。

「加工でん粉」の中には健康リスクが指摘されている物もあるため、基本的に避けた方が良い

⑤増粘多糖類

増粘多糖類は食品や化粧品、医薬品などで使われる増粘剤や安定剤で、天然由来のものや合成されたものがあります。代表的な例としてキサンタンガム、グァーガム、カラギーナンなどがあります。

この増粘多糖類に関しては、発がん性などのリスクの報告はありません。これらは通常、厳格な安全評価を経て食品に使用が認可されている安全な食材ですが、一部の猫には軟便やアレルギーを引き起こす食材の可能性があるようです。

安全な食材なものの、一部の猫には軟便・アレルギー反応の元の為、あまり好ましくない

⑥ミネラル類(Na,P,Cl)

ミネラル類、特にナトリウム(Na)、リン(P)、塩素(Cl)は、猫の健康にとって非常に重要な役割を果たしますが、適切なバランスで摂取することが必要です。

適量&適切なバランスであれば、特に問題なし。猫にとって必要な栄養素なので◎

⑦アミノ酸

旨味成分とも知られるアミノ酸(グルタミン酸)。
こちらは過剰摂取を行うと腎臓へ負担がかかりNGとされていますが、適量の摂取であれば問題なく、さらに体内でのタンパク質の合成やエネルギー生産、神経伝達物質として良い効果があるとされています。

特に悪い影響はなし!キャットフードの嗜好性(食い付き)を強化し、健康面での良い効果も◎

⑧紅麹色素

紅麹色素は、紅麹から抽出する天然色素ではありますが、猫にとって必要な成分ではなく、また、スタチン類(特にラブスタチン)を含むことがあり、肝臓への影響や筋肉痛といった副作用のリスクも指摘されています。

また、最近では紅麹を含むサプリメントの健康被害が発生しており、こちらも避けた方が良い成分でしょう。

小林製薬紅麹問題 製品自主回収から1か月 原因の解明急ぐ

特に猫にとって必要な成分ではない&人間の使用による、副作用などが報告されており、避けた方が良い

⑨緑茶エキス

緑茶エキスに含まれる、カテキンは抗酸化物質として知られる成分ですが、
猫に与える場合、カフェインの含有や高濃度での肝臓への影響、アレルギー反応の可能性など、慎重な考慮が必要です。猫がカフェインを代謝する能力が低いため、カフェイン関連の副作用が心配されます。

緑茶エキスに含まれる微量のカフェインが猫にとって負荷になる可能性。基本的には避けた方が良い

ちゅ~るの成分は危険なのか?まとめ

猫にとって嬉しい栄養素などが含まれている反面、一部、食品添加物の健康リスクなどもあり、完全に安全とは言い切れない結果となりました。(加工食品の多くに言える事ではあります)

安価なペットフードでは添加物ナシというのも難しいと思いますが、明らかに猫にとって必要のない成分着色料等は、飼い主としては控えて欲しいですよね...。

ちゅーるに類似する、ペースト系おやつの中で、無添加or添加物少な目のおすすめ商品をご紹介いたします。

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  1. 鶏肉あるいは鰹肉をパパインで分解して調製したペプチド性キャットフード素材の嗜好性に対する影響 ↩︎
  2. Prebiotics in cat food ↩︎
  3. 加工デンプンを添加物として定めることに係る食品健康影響評価について ↩︎
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この記事の著者情報

ぷいのアバター ぷい 編集長

PUIZU編集長のぷいです。幅広い情報発信を行っています。

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